本の感想とか。。

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久しぶりの池井戸潤さんの”シャイロックの子供たち”です。


池井戸さんのがっつり銀行系は、ちょっと拒絶反応で読んでなかったのです。


ほっといても銀行の話はいつも出てくるし、あの悪の強い感じの銀行が全編だと


吐き気を催すから。。。と思っていました。ちょっと、銀行中心の語り口調が


嫌味な感じするし。(失礼ですが。。。)



今回のこの話は、がっつり銀行系で、やっぱちょっと僕には癇にさわるます。


中盤までは、ずっとこんな感じなら嫌だなぁ。。大したこと起こらんし、各々の話も


あんまからんでこんし、銀行内のオムニバス小説かぁと残念に思っていました。


が、前置き(背景?)が長いだけで、事件はしっかり起こります。


なので、中盤までは我慢して読みましょう。


中盤からは、一気に読めます。面白いし、前半で登場人物どんなキャラかもわかってるので、


読んでいて楽しいです。


でも、登場人物がちょっと多い!です。あれ?これ誰だっけ?この人、前いたっけ?


ってなります。いまいち、最後はすっきりしないかもしれませんが、中盤以降の展開を


期待して読みましょう。。


でも、あの感じの銀行の描き方は苦手だー。



ついに、読みました。ナオミとカナコ。


つい最近、TVドラマでやっていたあのナオカナです。


TVとの違いを感じながら読むと、より楽しめて楽しかったです。


TVドラマは、原作の雰囲気を残しながら、TV映えするように作りかえていて、


TVも本もどっちも楽しめました。


それにしても、終盤の追い込まれと幸運が交差する展開は、手に汗にぎります。


奥田さんの味が出てるなーって感じました。

久しぶりに、雫井さんの作品です。


今さらながら、犯罪小説家を読みました。



タイトルからは、もっと、クライムサスペンスみたいなものを想像しましたが、


中身は、ノンフィクションのストーリーの取材という設定が主軸で展開されます。


相変わらず、雫井さんの取材は、面白いと感じさせてくれます。


(マニアックなイメージが・・。)


本作の、主人公(?)の女性の心情と重なるところが多いのではないだろうかと、


変に思ってしまいました。


と、本題と関係ない話をしましたが、この物語の面白いところは、登場人物の心情の


重なりかと思いました。展開は、若干強引な気もしてしまうのですが、それを忘れて


読み進めたい欲求にかられました。特に、最後のクライマックスでは、どんどん先を


読まずにいられない面白さがありました。


雫井さんの作品は結構読んでいますが、雫井さん”らしい”一作だと思います。


#好み分かれるかなぁ・・・。

なぜか、僕のamazonの欲しいものリストに入っていた本。なんでだろう?と思いながら


ポチッと購入。普通、アナザーフェイスを読んだ人が楽しむもんでしょうけど。。。


なんだか、変だけど、主役の刑事の人柄が感じられる暖かい感じのストーリーでした。


本編は、読んでいませんが軽い感じで楽しめました。気軽に読んで、ほっこりするのに


いい話でした。若い生活を感じさせてくれます。


いつか、本編を読むことでしょう。


皆さんは、先に、本編読んでくださいね。



雫井さんらしからぬ恋愛的要素も含んだ本作。メインラインは恋愛でもないんですが、


ちょっとした違和感を感じました。雫井さんのいつも通りの詳細なバックグランドと


登場人物の言葉の含む意味の解説(?)など、いつもながらといえばいつもながら


なんですが、ちょっと違う。キャラもちょっと多いし、主人公以外のキャラになじめず


終わった感じでした。


と、結構、自分の好みと合わんかと思いますが、次が気になり、どんどん読みました。


雰囲気は、ドラマみたいな感じです。


軽い感じのタッチですが、内容は、30過ぎの人が出会うような人生への疑問と


葛藤という、重い内容なんです。


読む年代によって考えさせられることが異なるでしょうが、どの世代でも楽しめる


作品ではないかと思います。




2016年、最初の本は、”その女アレックス”。


今年の一冊目が、これ?


いやいや、怖いよ。この本。賛否両論でしょうが、怖がりの私には向きません。


内容は、書けませんので、気になる方は、読んでください。覚悟してね。


2016年に読んだ物語: 1ストーリー(1冊)



先日、たまたまテレビで紹介されていて読みたくなって、読んでみました。


筒井康隆さんの”本"を読むのは、恥ずかしながら初めてです。



この本、中盤はかなり、眉間にしわがよります。内容的には、結構ぶっ飛んでるってか、


それはありなのか?(それって、なに??)


とういう物語。でも、読んでるあなたもこの本の世界に取り込まれてしまうのではないで


しょうか?途中で、不気味な気持ちで妄想してしまいました。


そんなはずは、ありません。落ち着きましょう。(なにが?)


というわけで、へんてこな感想ですが、そういう物語です。


面白いか面白くないかで言えば、不気味。。。(意味不明。)



興味をそそれれる方は読んでみてください。


私は、新潮のほうで読みました。



久しぶりに、雫井さんの作品です。


雫井さんの作品は、人の心情をうまく描いてくれるので好みです。


今回は、フィギアスケートのお話です。おっさんがフィギアスケートの話を


読むのもどうだか?ということでこれまで読んでなかったのですが、この話、いいです。


涙します。色々とフィギュアスケートの取材をしたことを感じさせてくれるくらい細かい


描写が続きます。ジャンプの件とかは、ちょっとついていけなかったですが、


フィギュアスケートの世界を覗き見れて貴重な経験ができたと思います・・・。


今回のお話のキーは、娘の成長を見守る母親の成長です。


色々な立場での見方によって、受け取り方や接し方が違うところをうまく描かれていて、


人付き合いとかも考えさせられる作品に仕上がっています。そんな中で、主人公とその娘が


何を感じ、何を決断するか?


覗きみるのが楽しい、そして、読み手もこの親子を自然と応援することで、普段できない


体験をともに体験させてくれる作品になっています。


日本中の親子にともに読んでもらいたい作品です。



流石の東野圭吾さん、相変わらずの安定感です。安心して読めます。


そして、すぐ読めます。


さて内容ですが、”奇蹟”です。まぁ、この字が使われてるあたりから、


ファンタジーです。ありえない話ですが、ある人の強い願いから奇蹟


がおきます。幾つかの話が、徐々に絡み干渉しあう様がなんとも心地よい


雰囲気で、読み手の心を包んでくれます。あまり、説明ぽくなく文章になっているので


そういうところも、この作品を柔らかく仕上げています。


"ナヤミ"のある方は、一度読んでみては如何でしょう?

読みました。今回は、さすがにポアロではないんですが。。。



何でしょう、読み終えると救われない気持ちになるのは、私だけでしょうか?


この本の感想を書くのは、不可能かもしれません。人間社会的な視点から見ると


何もおこらないし、何も変わらない。そうなんです何も変わらないことがこれほど哀しい


とは思わないものです。


読む人にとっては、ひどいインパクトがあるのかもしれませんので、したり顔で内容について


何かかたりたくなるのかもしれませんが、エンタテインメントな物語を好む私には


そういう気持ちにもなれないです。勝手に違うオチとか考えたりしてました。


この話は、極端に狭い範囲での物語で、そういうところも怖いんです。



感想なのかなんなのかよくわからないですが、あまりお勧めもしません。


深い哀しみに襲われてもしりませんし。。。#読み手によるとおもいます。


他の作品を先に読んでもいいかなぁというのが正直な感想ですかね。