雫井脩介著 ”銀色の絆”
久しぶりに、雫井さんの作品です。
雫井さんの作品は、人の心情をうまく描いてくれるので好みです。
今回は、フィギアスケートのお話です。おっさんがフィギアスケートの話を
読むのもどうだか?ということでこれまで読んでなかったのですが、この話、いいです。
涙します。色々とフィギュアスケートの取材をしたことを感じさせてくれるくらい細かい
描写が続きます。ジャンプの件とかは、ちょっとついていけなかったですが、
フィギュアスケートの世界を覗き見れて貴重な経験ができたと思います・・・。
今回のお話のキーは、娘の成長を見守る母親の成長です。
色々な立場での見方によって、受け取り方や接し方が違うところをうまく描かれていて、
人付き合いとかも考えさせられる作品に仕上がっています。そんな中で、主人公とその娘が
何を感じ、何を決断するか?
覗きみるのが楽しい、そして、読み手もこの親子を自然と応援することで、普段できない
体験をともに体験させてくれる作品になっています。
日本中の親子にともに読んでもらいたい作品です。
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